代表的な不動産売却の方法として「仲介」と「買取」がありますが、家屋の状態が悪い一戸建てや築年数の古いマンションなどは仲介ではスムーズに売却しにくいという点が問題です。
そのため売りにくい物件は不動産買取を選択する売主も多く、茨城県では多くの買取業者が活動しています。
買取業者を選ぶ際には買取実績やサポート内容など、様々なポイントをチェックしなければなりません。
この記事では茨城県で買取事業を展開しているおすすめの会社を紹介します。
買取のメリットやデメリット、相談窓口についても解説しますので、これから不動産の処分を予定している人は参考にしてください。

茨城県の空き家買取業者5選

この章では茨城県に本社があるおすすめの買取業者を5社紹介しますので、業者選びの参考にしてください。

香陵住販株式会社

会社名 香陵住販株式会社
住所 茨城県水戸市南町2-4-33
宅地建物取引業免許 国土交通大臣(4)第7026号

不動産賃貸から売買、収益不動産事業まで幅広く事業を展開している香陵住販株式会社ですが、茨城県で長年不動産買取を展開している会社でもあります。
茨城県内で唯一東証スタンダード市場に上場している会社となっており、県内に18店舗支店があることから信頼性の高い買取業者だといえます。
地域密着型の経営を45年近く継続しているため、安心して買取を任せられるという特徴があります。

パーチェスの買取

サービス名 パーチェスの買取
会社名 株式会社パーチェス
住所 茨城県取手市新町6丁目2番7号
宅地建物取引業免許 茨城県知事免許(1)第7624号

千葉県と茨城県を中心に買取事業を展開している株式会社パーチェスでは、他社でも断られた物件でも査定してくれる可能性があります。
その理由としてパーチェスは転売だけでなく自社で有効活用することも踏まえて査定額を算出するからであり、再販売が難しくても価値を見いだすことができます。
大手フランチャイズチェーンのセンチュリー21に加盟しているという点も、安心できるポイントです。

ひたちハウス

サービス名 ひたちハウス
会社名 IIK株式会社
住所 茨城県常陸大宮市根本297-1
宅地建物取引業免許 茨城県知事(1)第7563号

茨城県内全域が対応エリアで不要な空き家や田畑を中心に買取しているひたちハウスはメールであれば24時間365日受付しており、無料査定のため気軽に相談することができます。
本来田畑は再販売しにくいことから買取に向いておらず、断る会社も多いです。
その点ひたちハウスは太陽光用地や資材置き場といった活用方法を得意としていますので、どのような不動産でも対応可能だそうです。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。

この度は、迅速な対応に感謝致します。お陰様で、スムーズに引っ越しを終えました。
また、住まいのリフォーム対応、LINEのやり取りも迅速対応、気持ち良い対応に、感謝致します。ありがとうございました。

株式会社キャピタルトラスト

会社名 株式会社キャピタルトラスト
住所 茨城県石岡市東石岡5-7-38
宅地建物取引業免許 茨城県知事(2)第7339号

菓子製造業がスタートという珍しい経歴の会社となっていますが、「初めてでも安心の不動産会社」で1位を獲得するなど信頼のおける業者といえます。
空き家買取以外にも競売にも積極的に参加していることから再販売のノウハウが豊富だといえ、高い買取価格を期待することができます。
ホームページでは実際に買取した事例が公開されていますので、事前に確認しておくことをおすすめします。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。
売買契約をしました。大変丁寧な対応をしていただき満足しております。
また、契約後はお心遣いをいただきまして、お客様を大事にするアットホーム的な町の不動産屋さんという雰囲気でした。何かありましたらまた宜しく御願いします。

あきやの未来

サービス名 あきやの未来
会社名 株式会社レステコホーム
住所 茨城県つくば市春日2-33−4-402
宅地建物取引業免許 茨城県知事(1)第7323号

茨城県内に6店舗支店を構えるあきやの未来は独自の再販売ルートと不動産ポータルサイトを運営しており、買取価格が他社よりも高くなる可能性があります。
母体である株式会社レステコホームは大手フランチャイズチェーンのイエステーションに加盟しており、信頼のおける会社だということが分かります。
HPでは充実したスタッフ紹介コーナーがありますので、対応してくれる担当者をチェックしたうえで査定の対応を受けることが可能です。

茨城県に対応している空き家買取業社5選

茨城県に本社はないものの茨城県を対応エリアとしている不動産業者も多く、チェックすべきポイントです。
この章では茨城県外に本社がある不動産会社のうち、おすすめの買取業者を紹介します。
HPでは次のような口コミが掲載されていました。

初めての不動産売却で不安な点が沢山ありましたがわかりやすい言葉で説明していただき安心できました。電話での問い合わせから売買契約まで短期間でスムーズな対応に満足しています。

空き家パス

サービス名 空き家パス
会社名 株式会社ウィントランス
住所 東京都渋谷区代々木一丁目53番4号 田尻ビル3F
宅地建物取引業免許 東京都知事(2)第102329号

参照:空き家パス株式会社ウィントランス

空き家パスは全国対応ですので茨城県のどこに空き家があっても買取可能となっており、電話やメール、LINEなど様々な問い合わせ方法で受付しているという特徴があります。
また全国で買取実績があるため空き家買取のノウハウを多く保有しており、訳あり物件や事故物件、再建築不可といった他の買取業者では買取不可だった物件も買取してくれることもあるそうです。
これ以外にも現地査定時に売主が立会う必要もないという点も評価されており、2025年6月時点のGoogleレビューでは4.9以上という口コミ結果になっています。
Googleには次のような口コミが掲載されていました。

私は、三重県在住で祖父の名義であった鹿児島県の家と土地を譲り受けたのですが、田舎で、これから先住む予定も無く、家も古く手を加えないと住める状況でないので、手離す方法をインターネット等で色々探していたら、今回お世話になった空き家パスさんに出会い、最初は少し不安でしたが何度も連絡を取り合っていくうちに、信用度が増して完全にお任せしようと心が決まりました。
色々な手続き等、全て迅速に対応していただき、一度も出向く事なく不動産の売買まで
仲介してもらい大変助かりました。自分の代で何とかしたかったので空き家パスさんに出会えて本当に良かったです。肩の荷がおりました。今回、お世話になった川股さん
ありがとうございました

アキサポ

サービス名 アキサポ
会社名 株式会社ジェクトワン
住所 東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号 渋谷アクシュ21F
宅地建物取引業免許 国土交通大臣(1)第10160号

テレビ東京の「ガイアの夜明け」など様々なテレビ番組で紹介されているアキアポはHP上で買取事例をチェックすることができ、査定をしなくてもどのくらいの買取金額になるのか確認できるケースもあります。
Googleの口コミは2025年6月時点で9件と少ないですが総合評価は3.2となっており、満足している売主が多いことか分かります。
様々なセミナーを開催しているようですので、これから不動産売却を予定していて情報収集したい人でも利用できるサービスです。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。

不動産会社。空き家活用事業など、先進的な取り組みも行なっている。どんな建物にも最適解を提示してくれる。

ワケガイ

サービス名 ワケガイ
会社名 株式会社ネクスウィル
住所 東京都港区新橋5-10-5PMO新橋Ⅱ10F
宅地建物取引業免許 国土交通大臣(1)第10481号

日本ナンバーワン調査によるとワケガイは2023年12月に実施したアンケートで「買取価格満足度」「スタッフ対応満足度」「安心・信頼できる満足度」が1位となり、多くの売主に評価されていることが分かります。
またGoogleの口コミ評価も2025年6月時点で4.7と高く信頼できることから、売りにくい物件でも安心して任せることができる買取業者といえます。
物件がゴミ屋敷のような状態でも残置物を片付けることなく最短で無料査定してくれるという点も、魅力の一つです。
HPには次のような口コミが掲載されていました。

引越しで住んでいた家が空き家になるために売却を検討。他社で断られたので相談したら、とても親身になって対応してくれました!

茨城買取不動産

サービス名 茨城買取不動産
会社名 カイ不動産リアルティ株式会社
住所 栃木県小山市八幡町2丁目1-7 岸ビル102号室
宅地建物取引業免許 国土交通大臣免許(1)第9860号

茨城買取不動産では通常の買取以外にも「リースバック」「オーナーチェンジ」「買取保証」をサービス提供しており、物件の状態や権利関係に合わせて提案を受けることができます。
特に買取保証は一定期間仲介で販売し、買主が見つからなければ買取に移行するという内容となっており、仲介と買取の良い点を組み合わせたサービスです。
そのため、高値売却を狙いつつ買取によって確実に不動産を処分したいという人に人気があります。

株式会社カチタス

会社名 株式会社カチタス
住所 東京都中央区新川2-9-11 PMO八丁堀新川9階
宅地建物取引業免許 国土交通大臣(7)第5475号

中古住宅買取再販事業に関する販売戸数のランキングにおいてカチタスは11年連続1位となっており、圧倒的な買取件数が強みとなっています。
仲介業者からカチタスを斡旋されるケースもあり、プロの不動産会社からも信頼されている会社です。
再販した物件を購入した買い手の満足度も高いことから、買取した不動産を大切に再販して欲しいと考えている人におすすめの業者といえます。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。

今回ご担当いただいた中島さんには、ご丁寧に物件をご案内いただきました。
こちらの質問や不明点にも、その都度迅速かつ的確にご対応いただき、安心して内覧を進めることができました。
終始、親切で誠実なお人柄が伝わり、とても信頼できるご対応でした。
物件探しにおいて不安な点も多かったのですが、中島さんのおかげでスムーズに検討を進めることができ、大変感謝しております。

空き家を買取で売却するメリット5選

買取は仲介のように買主を探す手間がかからないという特徴があり、売れない不動産を処分したい売主に選ばれやすい売却方法ですが、その他にもメリットがあります。
この章では空き家を買取で売却するメリットを5つ、紹介します。

解体や不用品の撤去をせずそのまま売却できる

倒壊のおそれがある空き家や不用品が家屋内に多い物件は売主負担で解体したり撤去する必要がありますが、買取は片づけることなくそのまま売却することができ、大きなメリットです。
特に築年数の古い空き家を解体する場合はアスベスト調査によってアスベストの調査が認められることも多く、解体費用が高額になってしまうということもあります。
また解体してしまうと再建築できない土地もありますので、リスクを抱えないという意味でも買取がおすすめになるケースは多いです。

訳あり物件でも買い取ってもらえる

事件や事故が発生した事故物件や再建築不可の物件などは訳あり物件と呼ばれ仲介で売却することは難しいですが、買取であればこのような物件でも売却することが可能です。
特に不動産買取を専門とする業者であればこのような物件であってもスムーズに再販売することができますので、高値での買取を期待することができます。

契約不適合責任がない

家屋のシロアリ被害や雨漏り、地中埋設物などは買主の生活を脅かす問題といえ、不動産売買において契約不適合として定義されています。
決済してから一定期間内に契約不適合が発見された場合、売主の費用負担によって修繕などを行わなければなりません。
場合によっては代金減額請求や損害賠償請求を受けることもある契約不適合責任ですが、買取であれば買取業者が自ら修繕などの対応を取るため、免責で契約を締結することができます。
このことからも売主は物件がどのような状態であっても安心して売却することができ、大きなメリットといえます。

固定資産税や維持管理費の負担から解放される

固定資産税や維持費管理費は不動産を手放すまで支払い続けなければならず、売主にとって大きな金銭的負担となります。
この負担は仲介によって販売中も発生しますので、販売が長期化するとストレスを感じながらの売却活動になってしまいます。
その点、買取は仲介のように買い手を探すことなく買取業者が直接買主となりますので、買取価格に合意すれば契約まで手続きをすすめることができます。
買取業者によっては契約から数日で現金化することもできますので、とにかく早く不動産を処分したい人に向いている方法です。

特定空家に指定されるリスクから解放される

平成26年に空家等対策の推進に関する特別措置法が施行され、自治体は特定空家に指定した空き家の所有者に対して様々な勧告や指導ができるようになりました。
空き家対策法と呼ばれるこの法律は倒壊のおそれがある空き家等の増加を防止することを目的としており、指示に従わない所有者に対しては固定資産税の優遇措置を撤廃したり家屋を強制解体するといった措置が講じられてしまいます。
このように有効活用していない空き家は所有しているだけでリスクを抱えてしまいますので、買取によってスピーディーに売却してしまうことをおすすめします。
【参考サイト:空家法とは

空き家を買取で売却するデメリット

空き家を買取で売却することにはメリットだけでなくデメリットもありますので、注意が必要です。
この章で詳しく解説しますので、前述したメリットと合わせてチェックしてください。

仲介に比べると買取価格が安くなりやすい

買取業者は買取した物件を再販売し、利益を得る目的で物件を買取します。
そして再販売価格は仲介の相場に近い価格帯で設定されることから、買取価格は仲介の相場よりも安くなるケースがほとんどです。
そのため仲介の相場で買取価格をイメージした場合、想定外に安い査定額になってしまうというデメリットがありますので、注意が必要です。

対応している不動産会社を見つけるのが難しい

どんな物件でも買取してくれる買取業者はありますが、全ての不動産会社が対応できるわけではありません。
特に訳あり物件や市街化調整区域の田畑などは再販売自体が難しく、買取を断る業者も多いです。
そのため物件によっては不動産会社を見つけるのに時間がかかってしまうこともあり、大きなデメリットといえます。

茨城県の空き家相談窓口

この章では茨城県で空き家の相談ができる窓口を紹介します。
万が一のトラブル発生時や気になる点を質問できるよう、確認しておくことをおすすめします。

市区町村の窓口

自治体の空き家専用窓口では空き家の解体や売却の流れを助言しており、場合によっては提携している業者を紹介してくれることもあります。
またトラブル発生時には消費者センターや無料の弁護士相談などもあり、最寄りの事務所を事前に調べておくことがポイントです。

茨城県宅地建物取引業協会

茨城県で1800社を超える不動産会社が加盟している茨城県宅地建物取引業協会は一般的な不動産売買について相談を受け付けており、専門員から助言を受けることができます。
紛争解決や不動産会社への指導は対象外ですが、問題解決に向けて丁寧に対応してくれるという特徴があります。
【参考サイト:茨城県宅地建物取引業協会

非営利活動法人 ふるさと空き家相談・サポート

地域活性化、地域住民の不安解消、景観保全を目的として空き家に関する相談窓口となっており、空き家の売却だけでなく管理についても助言を受けることができます。
電話だけでなくLINEでも問い合わせすることができますので、隙間時間に相談する人も多いです。
【参考サイト:ふるさと空き家相談・サポートとは

まとめ

茨城県では多くの買取業者が事業を展開しているため、どの業者に買取を依頼すべきか悩んでしまう売主も多いです。
買取業者を選ぶポイントとして「買取実績数」や「サービス内容」「口コミ」などがあり、事前にチェックしたうえで候補会社をピックアップすることが重要です。
また、空き家をどう取り扱うのか判断できない場合は茨城県内にある宅建協会や自治体の窓口で相談することができますので、不安や疑問があればなるべく早く問い合わせすることをおすすめします。

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