熊本県の空き家買取業者を比較！空き家買取のメリット・デメリットや相談先も紹介

Pocket

熊本県は森林の割合が全体の6割を超えており、さらに阿蘇山などの国定公園が多い地域となっています。

特に県の東側はインフラが整っていない地域が多く、売却できずに放置されている空き家も少なくありません。

IT関連の工場誘致などで大規模な開発が進んでいるもののこうした空き家の増加は熊本県でも問題となっており、所有者に対して管理の指導をするケースもあります。

適切に管理されていない空き家は倒壊のリスクだけでなく害虫や害獣の温床になることもありますのでなるべく早く処分してしまうのがポイントですが、空き家を手放すのであれば不動産仲介よりも不動産買取の方が向いているケースが多いです。

この記事では熊本県を買取対応エリアとしているおすすめの買取業者を紹介します。

買取のメリットとデメリット、熊本県の空き家相談窓口についても解説しますので、空き家の所有者は参考にしてください。

熊本県の空き家買取業者5選

この章では熊本県に本社がある空き家の買取業者を5社、紹介します。

株式会社明朗

会社名	株式会社明朗
住所	熊本市中央区南熊本1丁目3-6 塚本ビル101
宅地建物取引業免許	熊本県知事(1)第5838号

2025年に開業した会社ですが、代表取締役は不動産事業に対して11年以上の経験があるため、安心して査定の依頼ができる会社といえます。

店舗も中央区にあるため、買い物ついでに相談できるという立地も魅力です。

Googleでは次のような口コミが掲載されていました。

真面目で明朗な人柄が魅力の不動産屋さんです。丁寧な説明で安心して相談できます。地域の情報も豊富で、心強い味方になってくれます！

【引用サイト：https://share.google/PLuxOsL9hrQlWuTXi】

熊本空き家買取センター

サービス名	熊本空き家買取センター
会社名	合同会社マルヤマ・ジャパン
住所	熊本県上益城郡益城町赤井1059
宅地建物取引業免許	熊本県知事(1)第5365号

熊本県全域を買取対象エリアとしており、未接道や旗竿地、狭小地といった買取が難しい物件も対応してくれます。

司法書士とも提携していますので、相続登記から依頼することも可能です。

また、WebもしくはLINEからの申し込みで売却した場合は不用品撤去費用を負担してくれるようです。

株式会社結不動産

会社名	株式会社結不動産
住所	熊本県熊本市中央区帯山5-9-33
宅地建物取引業免許	熊本県知事(03)第5007号

不動産会社は火曜と水曜が店休日のケースが多いですが、結不動産は年末年始を除いて定休日がなく、営業時間も21時と遅くまで対応してくれます。

そのため平日の仕事終わりに相談することもでき、フレキシブルな対応が強みの会社です。

Googleでは次のような口コミが掲載されていました。

いろいろと事情があり、時間も限られる中でマンションの売却を急いでいました。
何社にも相談しましたがなかなか進まず、そんな時に「結不動産」さんに思い切って相談したところ、状況を丁寧に把握してくださり、無理のない形で売却できる方法を提案・サポートしてくれました。
とても親身で、こちらの気持ちに寄り添って対応してくださったおかげで、納得のいく形で手続きを進めることができ、本当に感謝しています

【引用サイト：https://share.google/mspjPkCdvA9xyjhqC】

熊本不動産買取センター

サービス名	熊本不動産買取センター
会社名	株式会社エストライフ不動産
住所	熊本県熊本市東区月出2丁目5‐37 エストビル1階
宅地建物取引業免許	熊本知事（3）第4813号

空き家や空き地の買取を積極的に実施しており、査定依頼はメールであれば24時間365日受け付けています。

再販売だけでなく民泊や収益物件としての活用もしているため提案の幅が広く、高い買取価格が期待できる会社です。

東区に店舗がありますが事前に連絡すれば無料で送迎してくれますので、遠方に住んでいる人であっても安心して相談することができます。

Googleでは次のような口コミが掲載されていました。

エストライフ不動産様を熊本市内の友人に紹介され、相続物件の事で相談させていただきましたが、とても親切で丁寧な対応をしていただきました。
不動産の売却・買取、仲介などもされてるとの事だったので何かまた機会があればよろしくおねがいいたします。

【引用サイト：https://share.google/rVe7XJKseDtJhmioV】

タノウエ開発

会社名	タノウエ開発
住所	熊本県熊本市北区弓削4丁目8-52
宅地建物取引業免許	熊本県知事免許(8)第3566号

熊本県で30年以上の実績があるタノウエ開発は地域密着型の会社として空き家の買取事業を展開しており、買取だけでなく活用方法についても相談することができます。

宅地建物取引士資格登録者、不動産鑑定士登録者、一級建築士登録者のいずれかを保有している人が試験に合格し、5年以上経過しなければ登録できない「公認不動産コンサルティングマスター」が在籍しているため、プロの視点からアドバイスを受けることができます。

熊本県に対応している空き家買取業社5選

熊本県では買取の需要が多いことから、県外に本社があっても対応エリアに含めている買取業者もあります。

この章では熊本県で買取サービスを展開している県外の買取業者を5社、紹介します。

空き家パス

サービス名	空き家パス
会社名	株式会社ウィントランス
住所	東京都渋谷区代々木一丁目53番4号田尻ビル3F
宅地建物取引業免許	東京都知事(2)第102329号

空き家パスは全国対応ですので熊本県のどこに空き家があっても買取可能で、電話やメール、LINEなど様々な問い合わせ方法で受け付けているという特徴があります。

また全国で買取実績があるため空き家買取のノウハウを多く保有しており、訳あり物件や事故物件、再建築不可といった他社では対応できない物件の買取実績もあります。

これ以外にも現地査定時に売主が立会う必要もないという点も評価されており、2025年12月時点のGoogleレビューでは4.9という口コミ結果になっています。

Googleでは次のような口コミが掲載されていました。

今回、地方にある築古の実家の買取をお願いしました。
こちらに依頼させていただく前にも何社か仲介を依頼したものの、一向に買い手が見つからず、買取も拒否された物件だったので、ダメ元でのお願いとなりましたが、これまでが何だったのかと思うぐらいスムーズに買取いただき、移転登記まで完了することができました。

【引用サイト：https://maps.app.goo.gl/2UMymhRfPqXwPG4z8】

バージョンes（エス）株式会社

会社名	バージョンes（エス）株式会社
住所	福岡県福岡市中央区高砂1-11-1福岡ゼネラルビル603号
宅地建物取引業免許	国土交通大臣（1）第009899号

福岡県と東京都に本社がある会社ですが九州全域を買取可能エリアとしており、買取事業にも力を入れています。

老朽化した物件や訳あり物件なども積極的に無料で査定してくれますので、仲介で売れない物件の所有者に向いている会社です。

HPでは次のような口コミが掲載されていました。

実家を相続し、地元の不動産会社に相談するも家自体の価値もないと判定されました。解体を検討するように言われましたが、費用がかなり高く絶望していたのですが、バージョンesさんにお願いするとすぐ買い取っていただけました。

【引用サイト：お客様の声】

事故・訳あり物件買取センター

サービス名	事故・訳あり物件買取センター
会社名	株式会社雅家
住所	東京都台東区上野3丁目28-7　上野3丁目ビル5F
宅地建物取引業免許	国土交通大臣(1)第9946号

株式会社雅家が運営する事故物件売却サポートセンターには「年間相談実績3000件超」「累計買取件数4000件超」「お客様満足度96.2%」といった特徴があります。

HPでは利用した売主から多くのコメントが掲載されており、高評価の内容も少なくありません。

また、司法書士や土地家屋調査士だけでなく、弁護士や税理士とも提携しており多方面の相談に対応することができます。

無料査定は24時間365日受け付けていますので、気軽に相談できるという点も魅力だといえます。

HPでは次のような口コミが掲載されていました。

隈なく調べ上げ、素人ではわからない物件の良い点悪い点を見抜いて説明して下さり、さすが専門家だなと感心致しました。
幸いにも良い金額を出して下さり、非常に感謝しています。
最初の電話対応から良かったですし、他社ではスムーズに進める事が不可能だったと思います。

【引用サイト：お客様の声】

成仏不動産

サービス名	成仏不動産
会社名	マークスライフ株式会社
住所	東京都中央区日本橋本石町3丁目1‐2大阪ガス都市開発日本橋ビル4階
宅地建物取引業免許	国土交通大臣（1）第10129号

マークスライフ株式会社が運営する成仏不動産は処分が難しい不動産に特化した買取業者となっており、全国対応が可能です。

特に事故物件の買取に強みがあり、仲介や他の買取業者で対応できなかった物件も積極的に買い取っています。

Googleでは次のような口コミが掲載されていました。

地方の空き家物件をスピーディーに問題事全て含めて解決して売却して頂きました。
ありがとうございます。

【引用サイト：https://maps.app.goo.gl/xegM8kS85HNzdJo16】

訳あり物件買取ナビ

サービス名	訳あり物件買取ナビ
会社名	株式会社AlbaLink
住所	東京都江東区木場二丁目17番16号BESIDE KIBA3階
宅地建物取引業免許	国土交通大臣（1）第10112号

株式会社AlbaLinkは全国展開している大手不動産買取会社となっており、年間20,000件超の相談実績があります。

事故物件や再建築不可物件、共有持分、底地・借地など仲介では売却できない物件でも積極的に対応しており、最短30秒で査定の依頼ができるという点も魅力です。

弁護士や司法書士などの士業とも提携していますので、売却にかかわる対応を全て任せられるという強みがあります。

HPでは次のような口コミが掲載されていました。

ネットから問い合わせし、スムーズに対応していただけた

【引用サイト：お客様の声】

空き家を買取で売却するメリット5選

空き家は適切に管理しなければ経年劣化しやすく、状態が悪いと仲介で買い手を見つけにくくなってしまいます。

また立地も重要なポイントとなり、郊外やインフラが整っていないエリアにある空き家は販売が長期化する可能性が高くなります。

このように仲介で販売が難しい空き家は買取の方が向いているケースが多いことから、おすすめの売却方法といえます。

この章では空き家を買取で売却するメリットについて、解説します。

解体や不用品の撤去をせずそのまま売却できる

耐久性や耐震性に不安がある空き家は修繕工事をしなければ住むことができないため、「中古戸建」ではなく「古家付き土地」として売却することもあります。

この場合は買い手の希望に合わせて家屋を解体してから引き渡すこともあり、売主の費用負担が増えてしまいます。

また、戸建てとして売却できる状態であっても室内に不用品があると見栄えが悪いため、片づける必要があります。

このように空き家を仲介によって売却しようとすると諸費用が増えてしまうケースが少なくありませんが、買取の場合は買取業者が全て対応してくれますので、現況のまま引き渡すことができ、大きなメリットです。

訳あり物件でも買い取ってもらえる

事件や事故が発生した物件や再建築ができない物件などは「訳あり物件」と呼ばれ、検討から除外する買い手も多いです。

そこで、訳あり物件は仲介ではなく最初から買取で検討するのがおすすめです。

なぜなら買取業者によっては物件の状態や立地にかかわらず買取対応してくれるからであり、仲介で一定期間売れなかったら買い取ってくれるという業者も存在します。

長期間販売ができない物件の所有者にとって大きな安心材料となることから、売れにくい物件ほど買取に向いていることが分かります。

契約不適合責任がない

売主の責任は引き渡し後も一定期間あり、たとえば買主が引き渡し後に雨漏りやシロアリ被害を発見した場合は売主の費用負担で対応しなければなりません。

契約不適合責任と呼ばれているこの責任は売主にとって大きなリスクとなりますが、買取の場合は買取業者が自ら修繕するため免責にして取引することができます。

長期間放置している空き家などは所有者であっても家屋の状態を把握していないことが多いため、契約不適合を免責にできる買取は大きなメリットといえます。

固定資産税や維持管理費の負担から解放される

固定資産税は不動産を所有している間支払い続ける税金で、エリアによっては都市計画税も同時期に納付書が届きます。

そのため有効活用されていない空き家は所有しているだけで「負の遺産」になる可能性が高く、処分のタイミングが後回しになればなるほどトータルコストが増えてしまいます。

このような負担から解放されるためには空き家を処分する以外になく、スピーディーに空き家を手放すことができる買取を検討する所有者も多いです。

特定空家に指定されるリスクから解放される

平成27年に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行され、自治体は特定空家の所有者に対して管理の是正や指導を行えるようになりました。

特定空家は倒壊の恐れがある空き家のことで、所有者が従わない場合、固定資産税の税制優遇撤廃や行政代執行による解体といった措置を講じられます。

つまり、空き家を放置しておくことで大きな損失を被る可能性があるといえ、空き家の所有者は適切に管理するか売却するのかを早急に決める必要があるといえます。

【参考サイト：空家法とは】

空き家を買取で売却するデメリット

買取業者によっては空き家がどのような状態や立地であっても買い取ってくれますので、空き家の処分は買取の方が向いているといえます。

しかしケースによっては仲介の方がメリットが大きく、買取を選択することで失敗に繋がることもあります。

この章では空き家を買取で売却するデメリットについて解説しますので、前述したメリットと合わせてチェックしてください。

仲介に比べると買取価格が安くなりやすい

不動産買取は買い取った不動産を業者が修繕し、再販売することで利益を得るビジネスです。

つまり、買取業者は買い手が見つかりやすい再販売価格を設定する必要があり、空き家の買取価格に大きく影響することになりますが、再販売価格は仲介の相場に近い価格帯で設定されることが多いです。

そのため仲介の相場よりも買取価格は低くなることが多く、売却の手残り額を仲介でイメージしていると乖離が大きくなるため注意が必要です。

ただし、買取は仲介のように解体や測量、不用品撤去費用などがかからず、仲介手数料も不要なため売却の諸費用も仲介より少なくなります。

買取と仲介のどちらが有利になるのかはケースバイケースですので、慎重に判断することが大切です。

対応している不動産会社を見つけるのが難しい

不動産を買い取って再販売するためには地域の販売状況や将来の地区計画などにも精通している必要があり、豊富な知識と経験がある不動産会社でなければ難しい事業といえます。

そのため買取は全ての不動産会社が対応できるわけではなく、仲介や賃貸経営をメインとしている不動産会社だと適切な価格で査定額を提示できないことも少なくありません。

場合によっては売主にとって不利な条件で取引することもあるため、業者選びには時間をかける必要があります。

このように、買取を検討する際にはなるべく多くの買取業者に査定を依頼することになり、工数がかかってしまうという点がデメリットです。

熊本県の空き家相談窓口

この章では熊本県の空き家相談窓口を紹介します。

熊本市空き家相談員

熊本市では不動産会社と提携して「空き家相談員」からアドバイスを受けられるサービスを提供しており、5年以上の不動産業務の実務経験がある者で市の登録研修を受講した宅地建物取引士が対応してくれます。

空き家相談員がいる不動産会社には専用のステッカーが貼られていますので、不動産会社選びの判断材料にすることをおすすめします。

【参考サイト：熊本市空き家相談員】

熊本県宅地建物取引業協会

熊本県宅地建物取引業協会では空き家に関する相談をお受けする電話窓口を設けており、空き家の管理方法や活用方法、処分方法についてアドバイスを受けることができます。

また、宅建協会は不動産会社を取りまとめている組織でもありますので、買取業者とのトラブルについても相談可能です。

不動産知識がない人にも丁寧に対応してくれますので、これから空き家を所有する予定がある人にも向いている窓口といえます。

【参考サイト：無料相談 – 公益社団法人熊本県宅地建物取引業協会】

熊本県空き家バンクプラットフォーム

熊本県空き家バンクプラットフォームでは空き家の利活用や熊本県が抱える空き家問題についてなど幅広く情報展開しており、物件を360°画像を使ってバーチャル内覧できるなど空き家の取引が円滑に行われるような工夫がされています。

空き家の新着情報もスピーディーにチェックできますので、空き家を処分したい人にとって役立つサイトといえます。

【参考サイト：熊本県空き家バンクプラットフォーム】

まとめ

熊本県ではエリアによって空き家の処分が難しいケースがあり、悩んでいる所有者も多いです。

特に築年数が古い空き家や立地が悪い場合は売却しようとしても仲介では買い手が見つからないことも多いことから、買取業者に買い取ってもらうことをおすすめします。

ただし買取業者によって買取価格や買取条件が異なりますので、実績や口コミを事前にチェックし信頼できる業者を見つけることが大切だといえます。

その他のエリアのおすすめ空き家買取業者はこちら