岡山県は兵庫県と広島県の中間にあり、さらに四国方面にもインフラが整備されていることから物流の拠点として人気があります。
そのため空き家を購入してリフォームし、生活拠点とする移住者も多いですが、山間部にある空き家は仲介で売却することが難しく、販売が長期化してしまうケースも少なくありません。
特に築年数が古かったり立地が悪い空き家は人気がなく、処分できずに悩んでいる所有者もいます。
このように仲介で売れにくい空き家は不動産会社に買い取ってもらい、スムーズに手放してしまうことをおすすめします。
この記事では岡山県を対応エリアとしているおすすめの買取業者を紹介します。
買取のメリットとデメリット、岡山県で空き家の相談ができる窓口について解説しますので、空き家の所有者は参考にしてください。
岡山県の空き家買取業者5選
この章では岡山県に本社がある空き家の買取業者を5社、紹介します。
ワウハウス
| 会社名 | ワウハウス |
| 住所 | 岡山市北区今七丁目18-29 |
| 宅地建物取引業免許 | 国土交通大臣免許(6)第5893号 |
分譲住宅なども手掛けているワウハウスですが岡山県全域を対象に買取も実施しており、20年以上事業を継続していることから信頼性が高い会社といえます。
総査定数は500件を超えており、最短7日間で買い取ってくれるというスピード感も魅力です。
HPでは次のような口コミが掲載されていました。
5年前に他社に査定した際、今回売却した半分以下での提示だったので比較してもかなり高値だと思います。また、買取スピードももう1社購入希望があった業者よりもワウハウスの方が回答スピードが速くて助かりました。
【引用サイト:お客様の声】
グリーンマネジメント株式会社
| 会社名 | グリーンマネジメント株式会社 |
| 住所 | 岡山市北区天瀬南町7-1 |
| 宅地建物取引業免許 | 岡山県知事(2)第5749号 |
不動産売買や賃貸の仲介を主要業務としている会社ですが、解体サポートや空き家管理サービスも提供しています。
そのため、売却と同時に空き家の有効活用も検討している人に向いている会社だといえます。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。
親切にご対応いただきました!
【引用サイト:https://share.google/x3OGKdi8J5NgOF3qI】
株式会社ヒムカコーポレーション
| 会社名 | 株式会社ヒムカコーポレーション |
| 住所 | 岡山市北区富田536番1 |
| 宅地建物取引業免許 | 岡山県知事(4)第4985号 |
スピーディーな対応が強みの会社で、仲介と買取のどちらも事業展開しています。
空き家の売却方法については一度仲介で販売して買い手を募集し、見つからなければ買い取るという「買取保証」も提案してますので、売主は自分に合った売却方法を選ぶことができます。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。
担当の方がとても親切で、わからないこともすぐ解決しスケジュールの調整もスムーズでとてもいい取引きができ満足でした!
【引用サイト:https://share.google/1lUaf8kPFPFH3xlOL】
有限会社東栄不動産
| 会社名 | 有限会社東栄不動産 |
| 住所 | 岡山市中区藤原西町2丁目7番41号 |
| 宅地建物取引業免許 | 岡山県知事(8)第3769号 |
岡山県で45年以上、1000件を超える不動産取引を行っており、地域密着型の会社として信頼されている会社です。
司法書士や税理士、土地家屋調査士、開発コンサルなどの専門家とも連携しており、ワンストップで相談できるのも魅力の一つといえます。
HPでは次のような口コミが掲載されていました。
手続きやご近所との交渉も全てまかせられて安心できた。
【引用サイト:お客様の声】
株式会社おうちの窓口
| 会社名 | 株式会社おうちの窓口 |
| 住所 | 岡山市北区今3丁目18-30 |
| 宅地建物取引業免許 | 岡山県知事(2)第5879号 |
株式会社おうちの窓口では不動産買取をサービス提供しており、岡山県全域が対応エリアです。
家屋が老朽化している空き家や不用品が多い空き家であっても積極的に買い取ってくれますので、安心して相談することができます。
また、仲介で販売できないかチャレンジし、買い手が見つからない場合に買い取ってもらう買取保証も提供しており、様々なニーズに対応できる会社といえます。
岡山県に対応している空き家買取業社5選
岡山県では買取の需要が多いことから、県外に本社があっても対応エリアに含めている買取業者もあります。
この章では岡山県で買取サービスを展開している県外の買取業者を5社、紹介します。
空き家パス
| サービス名 | 空き家パス |
| 会社名 | 株式会社ウィントランス |
| 住所 | 東京都渋谷区代々木一丁目53番4号 田尻ビル3F |
| 宅地建物取引業免許 | 東京都知事(2)第102329号 |
空き家パスは全国対応ですので岡山県のどこに空き家があっても買取可能で、電話やメール、LINEなど様々な問い合わせ方法で受け付けているという特徴があります。
また全国で買取実績があるため空き家買取のノウハウを多く保有しており、訳あり物件や事故物件、再建築不可といった他社では対応できない物件の買取実績もあります。
これ以外にも現地査定時に売主が立会う必要もないという点も評価されており、2025年12月時点のGoogleレビューでは4.9という口コミ結果になっています。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。
短い期間で対応頂き、良い取引ができました。ありがとうございました。
【引用サイト:https://maps.app.goo.gl/PbV55a5qWt8jGsu78】
空き家COW
| サービス名 | 空き家COW |
| 会社名 | 株式会社リノバ |
| 住所 | 東京都世田谷区三軒茶屋1丁目32番18号シティドエル三軒茶屋205 |
| 宅地建物取引業免許 | 国土交通大臣(1) 第10509号 |
空き家COWを運営する株式会社リノバはデザイン性の高いリノベーションを得意としており、再販事業に力を入れている会社です。
そのため他社では難しい工事も実施することができ、その結果買取価格も高くなりやすいという特徴があります。
再建築不可や共有持分のみの買取も行っており、岡山県も対応可能なエリアとなっています。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。
両親の空き家を残置物ごと引き受けていただきました。自分たちでは手に負えず困っていたので、本当に助かりました。今では誰かがそのまま住んでくれているようで、ほっとしています。
【引用サイト:https://maps.app.goo.gl/nW8pJy1CAmchrUqZ8】
訳あり物件買取プロ
| サービス名 | 訳あり物件買取プロ |
| 会社名 | 株式会社AlbaLink |
| 住所 | 東京都江東区木場二丁目17番16号BESIDE KIBA3階 |
| 宅地建物取引業免許 | 国土交通大臣(1)第10112号 |
株式会社AlbaLinkは全国展開している大手不動産買取会社であり、年間5000件を超える相談実績があります。
事故物件や再建築不可物件など仲介では売却できない物件でも積極的に買取しており、最短12時間で査定額を回答してくれるという点も魅力です。
弁護士や司法書士などの士業とも提携していますので、売却にかかわる対応を全て任せられるという強みがあります。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。
土地の所在地担当の方にご相談させていただきました。長々とお話ししてしまいましたが誠実に対応していただき、不安が少し軽くなりました。
その翌日には、可能な解決法とお見積のご案内をいただき、その後も納得のいくまでいろいろご質問させていただいた上で契約となりました。
結果として、不要な土地の処分を依頼するという形となり、それなりの費用はかかりましたが、今後の心配がなくなり肩の荷を下ろすことができました。
【引用サイト:https://maps.app.goo.gl/iT1LeXJQ5Yvv1rzs9】
株式会社KING
| 会社名 | 株式会社KING |
| 住所 | 名古屋市千種区千種3丁目1‐5 丸正ビル3階 |
| 宅地建物取引業免許 | 愛知県知事(1)第24493号 |
愛知県を中心に不動産事業を展開している会社ですが、共有持分の買取を得意としています。
不動産買取において「共有持分」のみ買取は買取業者であっても断られるケースが多いですが、株式会社KINGは共有持分の買取に特化しており100万円~2億円まで買取することができます。
全国対応ですので岡山県もサービス対応エリアとなっており、LINEやメールでも相談可能です。
不動産査定実績は年間1,000件を超えていることから、空き家の共有持分のみ相続したものの活用方法がなく悩んでいる人におすすめの会社です。
アキサポ
| サービス名 | アキサポ |
| 会社名 | 株式会社ジェクトワン |
| 住所 | 東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号渋谷アクシュ21F |
| 宅地建物取引業免許 | 国土交通大臣(1)第10160号 |
テレビ東京の「ガイアの夜明け」など様々なテレビ番組で紹介されているアキサポはHP上で買取事例をチェックすることができ、査定をしなくてもどのくらいの買取金額になるのか確認できるケースもあります。
Googleの口コミは2025年12月時点で9件と少ないですが総合評価は3.6となっており、満足している売主が多いことが分かります。
様々なセミナーを開催している、これから不動産売却を予定していて情報収集したい人でも利用できるサービスです。
Googleでは次のような口コミが掲載されていました。
父が急逝して急に空き家となった実家の処遇に困って藁にも縋る思いで相談させていただきました。
補修とリフォームが必要だった状態でしたが、丁寧に聞き取りをしてくださり、とても細やかに対応いただき、全く不安もありませんでした。
離れた実家の利活用を検討されている方はぜひ相談されてみたらよいと思います。
【引用サイト:https://maps.app.goo.gl/oFC4SdkvR1RhZ2ZJA】
空き家を買取で売却するメリット5選
仲介で空き家をスピーディーに売却するためには空き家の状態や立地が重要なポイントとなっており、経年劣化が進んでいたり山奥にある場合は買い手が購入を躊躇することも多いです。
そのため空き家をスムーズに売却するのであれば、仲介よりも買取の方が向いているといえます。
この章では空き家を処分するうえで買取がおすすめな理由として、買取のメリットを解説します。
解体や不用品の撤去をせずそのまま売却できる
空き家を中古戸建として販売するためには、家屋が安全に生活できる状態であることが前提です。
なぜなら耐震性や耐久性に不安がある空き家は買い手の修繕費用が高くなってしまうからであり、このような空き家は戸建てではなく古家付き土地として販売するケースも多いです。
しかし古家付き土地は解体費用や測量費用がかかってしまい、売却の諸費用が高額になってしまいます。
その点、買取は現況のまま引き渡すことができるため解体と測量は不要となり、さらに家屋内の不用品を撤去する必要もありません。
仲介しないため仲介手数料も発生しないことから、売主の費用負担と工数が少なくなるという点がメリットです。
訳あり物件でも買い取ってもらえる
過去に事件や事故、火災などが発生した事故物件は人気がなく、仲介で売却することは難しいです。
また、再建築ができない物件なども資産価値が低いことから買い手の検討から外れやすく、販売が長期化することも少なくありません。
このように仲介では買い手を見つけにくい物件であっても買取業者によっては積極的に買い取ってくれますので、売れにくい物件は買取から検討をスタートさせるのがおすすめです。
契約不適合責任がない
仲介で取引した場合、引き渡し後に雨漏りやシロアリ被害が発生すると売主は修繕などの対応をしなければならない可能性があります。
契約不適合責任と呼ばれるこの責任は売主にとって大きなリスクとなり、空き家を引き渡した後であっても費用負担が発生することを考えておく必要があります。
その点、買取は契約不適合責任を免責にして取引することができるため、後から契約不適合に関する責任を追及されたくない人に向いている売却方法といえます。
固定資産税や維持管理費の負担から解放される
不動産の所有者は固定資産税を支払う必要があり、エリアによっては都市計画税も支払わなければなりません。
こうした税負担は一度の支払いが少額であってもトータルコストは高額になることもあり、有効活用していない空き家は負の遺産になってしまいます。
そのため有効活用したり相続の予定がない空き家はできるだけ早く手放してしまうのがポイントですが、空き家をスピーディーに処分したい人にとって買取は大きなメリットがあるといえます。
特定空家に指定されるリスクから解放される
平成27年に「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行され、自治体は特定空家の所有者に対して管理の是正や指導を行えるようになりました。
特定空家は倒壊の恐れがある空き家のことで、所有者が従わない場合、固定資産税の税制優遇撤廃や行政代執行による解体といった措置を講じられます。
つまり、空き家を放置しておくことで大きな損失を被る可能性があるといえ、空き家の所有者は適切に管理するか売却するのかを早急に決める必要があるといえます。
【参考サイト:空家法とは】
空き家を買取で売却するデメリット
買取は販売期間がほとんどなく、売主の諸費用や工数が少なくなるなどのメリットがありますが、デメリットもありますので注意が必要です。
この章では空き家を買取で売却するデメリットについて解説しますので、前述したメリットと合わせてチェックしてください。
仲介に比べると買取価格が安くなりやすい
買取業者は買い取った物件を修繕して再販売しますが、再販売価格は仲介の相場付近で設定されることが多いです。
つまり、買取価格は仲介の相場よりも安くなる傾向があるといえ、大きなデメリットです。
空き家を売却して得た利益の使い道が決まっている人にとって売却価格の乖離は大きな失敗に繋がることがありますので、注意点といえます。
対応している不動産会社を見つけるのが難しい
不動産買取は仲介よりも利益を得るまでに時間がかかり、在庫を抱えるリスクも伴います。
そのため買取業者として成功するためには豊富な知識と経験が必要となり、仲介や賃貸をメイン業務にしている不動産会社に買取を依頼した場合、断られることも少なくありません。
また、買取の実績が少ない業者や地域に詳しくない業者と取引すると買取額が極端に安くなるなどのトラブルが発生することもあるため、契約する業者は慎重に選ばなければなりません。
このように、買取を検討する場合は業者選びに時間がかかってしまうという点がデメリットといえます。
岡山県の空き家相談窓口
この章では岡山県の空き家相談窓口を紹介します。
一般社団法人 岡山住まいと暮らしの相談センター
空き家に関する悩みや相談について個別相談会を開催している窓口となっており、県立図書館で開催しています。
宅地建物取引士の保有者が相談員となってアドバイスしてくれますので、安心して相談することができます。
HPでは3月14日までの開催日時が公開されていますので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
【参考サイト:岡山住まいと暮らしの相談センター】
全国古民家再生協会 岡山県連合会
古民家を再生して活用することを目的とした窓口となっており、空き家を有効活用したい人に向いています。
また、サービス登録して利用料を支払うことで水回りやエアコンのトラブルについてサービスを受けることができ、24時間365日受け付けています。
【参考サイト:一般社団法人全国古民家再生協会】
岡山県宅地建物取引業協会
岡山県宅地建物取引業協会は、空き家に関する相談をお受けする電話窓口を設けており、空き家の管理方法や活用方法、処分方法についてアドバイスを受けることができます。
また、宅建協会は不動産会社を取りまとめている組織でもありますので、買取業者とのトラブルについても相談可能です。
不動産知識がない人にも丁寧に対応してくれますので、これから空き家を所有する予定がある人にも向いている窓口といえます。
【参考サイト:(公社)岡山県宅地建物取引業協会】
まとめ
空き家は状態や立地によって仲介で売却できないことも多く、岡山県では販売が長期化して放置されている空き家も少なくありません。
空き家を放置していると所有者は様々なリスクを抱えることになるため、なるべく早く手放す方法を知っておく必要があります。
このような理由から空き家の処分は仲介よりも買取の方が向いているケースが多く、多くの買取業者が岡山県で事業を展開しています。
買取業者を選ぶ際には実績や口コミなどをチェックし、信頼できる業者かどうかを見極めたうえで相談するのがポイントといえます。

