不動産を売却する際にはまず、不動産会社に物件の査定を依頼しますが、信頼できる業者かどうかを見極めるにはコツがあります。
この記事ではおすすめの不動産会社10選と選び方について解説しますので、不動産売却の参考にしてください。

不動産会社を選ぶときの判断基準

信頼できる不動産会社に仲介を依頼することが、不動産売買を成功させるためのポイントです。
この章で詳しく解説しますので、売却をスタートする前に押さえておくことをおすすめします。

売却したい不動産の実績が豊富

不動産にはマンションと戸建て、土地がありますが、仲介によって買主をスムーズに見つけるためにはそれぞれ違った売却プランを立てる必要があります。
そのため、売却する物件の実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
中にはマンション専門の仲介業者などもあるため、注意が必要です。

売却したい不動産がある地域と繋がりが深い

大手は全国に店舗があり取扱件数と仲介件数が多いですが、実際に売却するためには地域特性を把握している必要があります。
このことからも、大手よりも中小不動産業者の方が正しく相場を理解しているケースもあります。
ただし、大手の方が買取の有無や売主に対してのサービスが手厚い傾向にあることから、会社の規模ではなく対応の良さで判断すべきといえます。

質問にしっかり返答がある

会社が大手であっても中小企業であっても、営業担当者が優秀でなければ安心して物件の売却を任せることができません。
そのため、売主の質問にしっかり返答してくれるかどうかが重要な判断基準となります。
特に、不動産を他の業者に紹介しない「囲い込み」を行う担当者は回答があやふやになる傾向があるため、注意が必要です。
そのような対応をする営業担当者は売主よりも契約を優先する可能性があるため、候補から除外することをおすすめします。

査定額の詳細を伝えてくれる

不動産仲介会社から提示された査定額をベースに、不動産売買の物件価格を決めることになります。
しかし、査定額は会社によって変動することから、ベースとなる基準額がブレることが多いです。
そのため、売主が意思決定しやすいよう査定額の詳細を説明し、その上で自社の強みをアピールする担当者は信頼できる可能性が高いです。

2023年版おすすめ大手不動産売却業者

この章では、オリコン顧客満足度のランキングをベースとした、おすすめの大手不動産売却業者を10社紹介します。
それぞれ不動産種別に応じた特徴があるため、売却予定の物件に合わせて候補に入れることがポイントです。

三井不動産リアルティグループ(三井のリハウス)

三井のリハウスは全国売買仲介取扱件数が37年連続で1位という実績があり、3ケ月以内の売却成約率が75%となっていることから、早期売却を得意とする業者といえます。
また、店舗数も多く全国が担当エリアとなります。
そのため、遠方の物件を相談するのであれば、三井のリハウスがおすすめです。

東急リバブル

東急リバブルは50年以上の歴史があり、長年多くの売主から支持されている会社です。
また、売却後の不動産に問題が発生した場合にサポートを受けられる「建物保証・住宅設備保証」が2年間サービスされることから、築年数の古いマンションの売却などに強い会社といえます。
このことからも、不動産業者を決める際には査定価格や売却価格の提示だけでなく、独自のサービスもチェックすべきといえます。

住友不動産販売

住友不動産販売の特徴は、HP上で気になるエリアの相場をすぐに調べられるという点にあります。
一般的な不動産仲介の場合は査定額の算出を不動産会社に依頼しなければなりませんが、住友不動産販売であれば担当者とコンタクトを取ることなく、相場を把握することができます。
また、住友グループの物件であれば10%〜20%を割引できるという点は、住友不動産販売を利用する上での大きなメリットとなります。

野村不動産グループ(野村の仲介+)

野村不動産グループは顧客の満足度について、会社と営業のどちらも90%を超えていることから、評判の良い会社といえます。
その理由として、独自の集客システムである「ノムコム」があり、最大42枚の写真で物件の特長や魅力を多角的に見せることが可能です。
このような公開はSUUMOなどのポータルサイトではできないため、野村不動産ならではの特徴となります。

センチュリー21

全国に987店舗展開しているセンチュリー21は、フランチャイズチェーンとして日本で最も多い店舗数を抱える会社です。
そして、このネットワークによって日々売却のノウハウが各店舗に共有されており、地方の中小業者よりも最新の提案を受けることができます。
このことからも、少しでも多い選択肢の中から売却プランを選びたい人であれば、センチュリー21がおすすめといえます。

三井住友トラスト不動産

三井住友トラスト不動産の特徴は、豊富な査定情報といえます。三井住友信託銀行グループならではのデータを駆使した査定書になっており、数値やデータで判断したい売主に向いています。
また、支店も全国にあることから、気軽に立ち寄れるという点もメリットです。

みずほ不動産販売

みずほ不動産販売は取引高が4,516億円を超えており、みずほフィナンシャルグループの豊富な実績を活かした提案が魅力といえます。
こうした実績は不動産売却を依頼する売主にとっても安心材料になることから、みずほ不動産販売は大手の中でも信頼されやすい会社となっています。

三菱UFJ不動産販売

三井住友、みずほグループと同様に、三菱UFJ不動産販売も銀行系列という意味で信用が高い会社です。
ただし、三菱UFJ不動産販売には他の会社にはない、物件の有無を業者に連絡することなくQRコードを読み取るだけで分かるという仕組みがあります。
そのため、ただ信頼が高いだけでなく、買主が探しやすいシステムを有効活用することで早期売却を狙える会社といえます。

オープンハウス

オープンハウスはそもそも住宅販売業者であり、都内の戸建て供給数がNo1の会社です。
そのため、不動産売却が苦手というイメージがありますが、仲介ではなく買取という側面に強みがあります。
買取は会社に資金力がなければ成立しにくいビジネスといわれていますが、オープンハウスは潤沢な資金を使って即現金化できる提案をすることができます。
つまり、早期売却を目指したい売主にとってはオープンハウスの仕組みは大きなメリットになるといえます。

積水ハウスグループ

注文住宅やビルの建築で有名な積水ハウスグループですが、他の不動産業者には真似できない提案が可能です。
たとえば大きな土地をそのまま一括売却するのではなく、半分をマンション、半分をオフィスビルとして有効活用する提案や、積水ハウスグループが一括で買取する提案があります。
このように、積水ハウスが持つ多くの用地提案を売却に活かせられるのが、積水ハウスグループの強みとなります。

無料査定とそのメリット・デメリット

不動産会社を探す方法として、インターネット上で利用できる無料査定があります。
多くの売主が売却の初期段階で利用していますが、メリットとデメリットがあるため注意が必要です。

無料査定の意義とメリット

無料査定は査定サイトが不動産会社と提携しており、売主が入力した情報を不動産会社に展開することで売主と不動産会社を繋ぐ仕組みです。
そのため、1度の入力で多くの不動産会社とコンタクトすることができ、さらに不動産会社の選択や連絡方法、時間の指定が可能という点がメリットです。

無料査定の注意点とデメリット

無料査定は非常に便利である一方、多くの不動産会社が一度に連絡がきてしまうのがデメリットです。
場合によっては直接家に訪問してくる業者もいるため、注意が必要です。
また、不動産会社に個人情報が渡ってしまうことから、売却を中止しても連絡が来ることがあります。
このように、しつこい営業を受ける可能性がある点は無料査定のデメリットといえます。

まとめ

不動産を売却する際には信頼できる不動産仲介会社を選択する必要がありますが、大手であっても中小会社であっても担当者の良し悪しは重要な判断材料となります。
また、売却方法が不動産の種別に合っていなければ早期売却は難しく、築年数の古い空き家などは売りにくい物件とされています。
そこで、株式会社ウィントランスでは空家ベースを公開しており、空き家を早期売却できるシステムとなっています。
築年数の古い空き家やマンションの処分で困っている人は、ぜひ空き家パスをご利用ください。