本当にその業者は「悪徳」ではありませんか?

不動産の売却にあたって最も重要になるのが「どの仲介業者を通すのか」です。
不動産業界の中には詐欺まがいの取引を持ちかけてくる業者や、違法行為スレスレの悪質な交渉を行う業者もまだ多くいます。
そうした業者を見抜くのは、不動産取引に精通している玄人なら別ですが、素人には難しいですよね。

今回はそうした悪徳業者の手口をいくつかご紹介していきます。
そして実際にあなたが不動産の売却を行うとき、この記事に書かれていた内容を思い出して「おかしいぞ」と思えるよう、悪徳業者の特徴を解説します。
これから不動産の売買を行おうと考えている方、必見です。

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不動産の仲介業者に潜む悪徳業者

不動産業者とは本来、自分で物件を抱えて貸主、借主になったり、他人の物件を媒介し仲介人となったりすることで利益を上げる企業のことです。

不動産という商材の特徴上、法律や規律によって制限される部分も多い業界で、事業所の5人に1人は宅建士を配属する設置義務があるなど、基本的には厳しい条件が課されています。
しかし悪徳業者は表向きはそうした決まりに従っていながらも、初心者や知識の浅い人に漬け込んで儲けようとしてきます。

基本的に不動産業者の行う業務は大きく売買と賃貸に分けられます。
そのどちらにおいても大部分を占めるのが「仲介」です、いわゆるマッチングのような形で、売り手や貸し手と借り手、買い手をつなげることで仲介料を得る業務です。

多くの方にとっての不動産屋のイメージとしてはこの仲介が思い浮かぶのではないでしょうか。

この不動産の仲介における悪徳業者についてまずは見ていきましょう

「囲い込み」に注意

まずは囲い込みについて説明していきます。

仲介には両手仲介と片手仲介という二つの種類があります、先程述べたように仲介とは「提供する人」と「提供して欲しい人」をつなげる仕事です。

つまり提供する人にも、提供して欲しい人にも仲介人は存在するということです。

そして両手仲介とは、同一の不動産屋が両方の仲介人になることで仲介料をどちらからもいただく形態を指します。
多くの不動産屋が、できればこの両手仲介で契約を結びたいと考えています、稼げますから当然といえば当然ですね。

もちろん、普通の不動産屋であってもこの両手仲介になることはありますし、両手仲介自体は犯罪ではありません。

問題は両手仲介によって自分が儲けることだけを考えている不動産屋です。
両手仲介で契約を結ぶことだけを目的としている不動産屋に当たってしまった場合、よくあるパターンとしては「自分が両手仲介できる条件しか提示してこない」というものです。

本来であれば自社のネットワーク以外の物件についても紹介しなくてはならないのですが、片手仲介を嫌がる悪徳業者は自社ネットワーク内の物件情報しか渡してきません。

しかし、なかなか消費者である私達には見分けが付きませんよね、初心者や経験の浅い方であればなおさらわからないと思います。

こうした手口以外にも登記を勝手に変更されて物件や売却額をまるごと持っていかれる、というとんでもない詐欺手口も主流となっています。

悪徳業者の手口にはどんなものがあるか

上で述べたような自社ネットワーク内でしか契約させないようにする手口は「囲い込み」と呼ばれる行為で歴とした犯罪です。
本来であればどの業者が扱っている物件であっても紹介することができるので、もっと多くの選択肢から選べるところを、企業の利益のために選択肢が狭められてしまうのです。

詐欺

また登記を変更されて物件の権利や売却額がまるごと奪われる手口は詐欺罪にあたります。
物件や売却額をまるごと奪われれば、その被害額は数千万はくだらないでしょう。

おとり物件

他にも売り出してない物件情報を広告で売り出しお客を捕まえる「おとり広告」と呼ばれる方法も横行しています、これは不動産に限らずいろいろな業界で目にします、求人媒体などでもよく目にしますね。
こうした手口で集客する不動産屋はやはり正規の方法でお客がつかないことの現れですから、避けたほうが無難です。

異常に高い査定価格

他にも物件の査定額を大きく見積もってお客の気を引き、実際の売却額がどんどん下がっていくなどの悪質な手口を使う不動産屋もいます。

見抜くためのポイントはどこにある

こうした手口に共通するのは「消費者の無知につけ込んでいる」という点。

やはり不動産は複雑な知識が要求されますから、一般的な消費者にとっては馴染みのない分野です。
その無知につけこみ、もっともらしい言葉で騙すという点は共通しています。

見抜く方法はないのでしょうか。

有識者に立会してもらう

最も適切な対処法としては宅建士や不動産鑑定士など知識を有している人間を同席させることです。
相手はあなたの無知につけ込んで適当な言葉を並べてきますが、横に専門家が居るとなればいつものように詐欺まがいの内容を吹き込めなくなります。

そうした知り合いがいない方は、少なくとも売却時のフローを頭に入れておいてください。

大きく分けて「契約の締結」「所有権の移動」「代金の受け渡し」という3つの段階に分けて取引は進んでいきます。

そしてこの3つの段階がもっとも詐欺に遭いやすいタイミングでもあります。

まず個人でとれる対策としては「所有権の移動と代金受け取りを同時に行う」ことを徹底しましょう。
代金の受け取り前に所有権を渡してしまうと、最悪の場合勝手に所有権が悪徳業者に移っており、支払われた金額がまるごと悪徳業者の懐に入り逃げられてしまう、という結果にも繋がります。

代金の受け渡しと所有権の移動は同時に行うことで、こうした所有権を書き換える時間を与えないようにします。

そのためにはあらゆるスケジュールをこちらでコントロールするようにしましょう。
手続きの日にちや時間、場所などを向こうが指定してきても、ペースを握らせないようにします。

普通、まともな業者であれば所有権の移動と代金の受け渡しを同時に行いたいと申し出ても渋ることはありません。
もしそこで渋るようであれば、悪徳業者である可能性が高いです。

受け取り代金についても、銀行振込か現金で受け取るようにしましょう。
小切手振り出しでは「不渡手形」になってしまった場合のリスクがありますので、かならず銀行振込か現金を指定するようにしましょう。

まとめ

不動産の売買を生業にしている方でもない限り、不動産を売却するというのは人生でそう何度も経験するものではありません。
当然わからないこともたくさん出てくるでしょうし、不安になるような大金を扱うことになります。
だからこそ、その不安を不安のままにせずすべて解消していく必要があります、疑問が残ったまま取引を行うのはあまりにリスキーです。
まともな不動産業者であればそうした顧客の不安についても理解してくれていますから、ひとつずつ説明して満足のいく取引をサポートしてくれるでしょう。
まずは自分がわからないことをわからないままにせず、自分でしっかり調べたり勉強するのが大切です。
取引上でわからないことについても、業者に逐一確認していき、連絡を密にとるようにしましょう。
連絡を取り続ける上で「おかしいぞ」と感じる点が増えてくれば、警戒して自衛することもできるでしょう。

今回の記事のポイントを最後にまとめておきます。

今回の記事のまとめ
    • 悪徳業者はあなたの無知につけ込んでくる

 

    • 片手仲介より両手仲介のほうが報酬が高い、両手仲介になる条件ばかり提示してくる場合は要注意

 

    • 登記を勝手に変更される場合がある、代金も受け取れなくなってしまうので所有権の変更は代金受取と同時に行う

 

    • 有識者を同席させることで相手の嘘を見抜く

 

    • スケジュールの管理をこちらが行い、相手のペースにさせない

 

    • 代金の受け取りは現金、銀行振込に限定する

 

 

今売却を考えている方も、近々不動産の売却を考えている方も、意識しておくべきポイントを解説してきました。
取引で疑念が生まれたときには是非この記事に書かれている内容を思い出して、慎重な判断を下してくださいね。
ご覧頂きありがとうございました。